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理論栄養学と実践栄養学はかなり違います
愛犬の病気は年々 難治化、複雑化しています。 栄養的な愛犬の相談が、アメリカやオーストラリアなどからの依頼も増えたことからも、このことは世界的な傾向と思います。 病気や苦しみへの対処法として、栄養と食事 が重要だと思います。 これは20年前に、北海道で難治性のサルモネラ症300頭以上を治した経験でもそうでしたが、わずかな飼料(食材)の違いが、病気の症状に大きな差を生んでいました。 致死率(死亡率は50〜70%) いま話題となっているエボラ出血熱と同じ致死率の疾患の治療を引き受けた経験があります。(サルモネラ菌には2000種類以上ありその中でも強毒種です) 結果は、獣医学的な治療がすべて無効だったその疾患に対して、治癒率90%以上で助けることができました。 主な原因の一つが、パイナップルでした。 この時も、致死性の病気からの回復に、悪い食物の除去がとても大切でした。 理論栄養学と実践栄養学はかなり違うと思います。 理論栄養学は化学分析を基礎にして、目の前の動物が死んでも死ななくても単なる数値です。 しかし、実践栄養学は、自分の腕の中で動物たちが生きたり、死んだりしていきます。 もし、自分の知識と経験が、栄養学的にも食物学的にも未熟であれば、 腕の中で、動物の体温が失われていきます。 回復を助けることができれば、目の前で元気に飛び跳ねます(=∩_∩=) |
栄養療法は実践が大事です
食事療法や栄養学の素晴らしさは、習得することは困難なのですが、奇跡的な回復や病気の改善がとても多く、それが支えでいままで歩んできました。いまでは、そのことに、一番幸せを感じます。 高校の時には、アメリカの本場の畜産現場の食事や栄養学を知りたくて、現地の労働者として働いて体で覚える経験もしてきました。ですが、栄養学や食物学は複雑で、アメリカでも理論と実践は大きく異なっていました。 ドッグフードにおいても欧米では理論を踏まえたうえで さらに実践が重要といわれていました。(ですが、その後、欧米を含めた世界には化学的な理論値設計のみの設計が普及します。) テキストには、腕の中で大切なペットの温もりが消えてゆく、あの悲しみは記載されていません。 犬の寿命も、猫の寿命も短いです。 その短い人生を病気ではなく、元気に過ごせるようにという情熱から取り組んだのが、食事療法や栄養療法でした。 たとえば、みなさんのご要望からプレミアム・ドッグフードを作っていますが、短時間でできるフードと違い、愛犬のために、栄養学的なバランスを考えながら、かなり手間暇をかけて作ります。
などすることで、胃腸の弱い子や、幼犬や老犬にも役立つフードが作れます。 手間ひまがかかりますが、とても良いフードに仕上がります。 この過程をプロの職人に手作りで製造を依頼しています。 お肉だけで4段仕込みで10日近くかけます。 これが、一般の製造機ですと、30分〜1時間でフードが完成します。簡単にいうと、超高圧釜とポン菓子製造機を合体させたような機械で作ります。 ドッグフードもキャットフードも人ではほとんど使われなくなってきている超高圧ポン機が、いまだに主流です。 私の予想では、数十年後には、この製法でドッグフードが作られることは減っているのではないかと予想しています。人でも使用される頻度が減っており、由来がプラスティック加工機は、愛犬の食事の製造には適さないのではないかと、懸念を持っています。(=理論栄養学で作られた愛犬の食事) これが、アメリカの有名獣医学部の教授が、(野菜は入らない)肉と穀類とビタミン・ミネラルの手作り食を、病気治療に大学付属病院で1980年頃から奨めている理由ではないかと思います。(=実践栄養学) |
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