食べ物の消化をする膵液は、炭水化物を消化するアミラーゼ、たんぱく質を消化するトリプシン、脂肪を消化するリパーゼ、核酸を分解酵素で腸の中で消化を行います。

インスリンは膵臓のランゲルハンス島細胞から血液中に分泌され、インスリンが不足したり、働きが弱くなると血液中の血糖値の維持が困難になります。

このように膵臓は、（1）食べた食物を消化、（2）血糖を正常に維持する、という２つの大切な役割を担っているのです。

膵臓の消化液は、炭水化物（穀類）、タンパク質（肉）、脂質（油）を消化・吸収できるよう分解します。食べ物の消化に不可欠なのが膵臓です。

胃が分泌する強力な胃酸を十二指腸で中和するのも膵臓の役割です。膵臓から分泌される膵液が胃酸を中和する仕組みになっています。

この膵液が分泌されなくなると膵臓の健康を維持するのが難しくなってしまいます。

さらにこの膵臓が出す膵液は、タンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素などを含み、食べ物を消化します。

このうち、タンパク質分解酵素は膵臓の中ではまだ消化能力を持たず不活性状態となっており、腸に分泌されてから活性化します。これは膵臓自体が自分の消化酵素でタンパク分解されないためです。

ところが、何らかの原因で膵臓の中でタンパク質分解酵素が活性化してしまうと膵臓の健康維持が難しくなります。

膵臓のもう１つの重要な働きは、ホルモンの分泌です。

膵臓には、アルファ細胞、ベータ細胞、デルタ細胞があり、アルファ細胞からはグルカゴン、ベータ細胞からはインスリン、デルタ細胞からはソマトスタチンと呼ばれるホルモンを出しています。
最も重要なのはインスリンです。

このように重要な働きをしている膵臓ですが、ダメージを受けると体に重大なトラブルを起こします。

膵臓に関するワンちゃんの代表的なトラブルは下記になります。

慢性膵炎は嘔吐や下痢が続き、食欲不振もみられます。
下痢が原因で脱水症状や体重の減少がみられ、腹痛も続きます。

症状が悪化すると低体温や黄疸などの症状も出ます。

膵臓が破壊されて深刻な炎症が起こると、インスリンなどが分泌できなくなってしまいます。

犬の急性膵炎は発症すると激しい腹痛を伴って、お腹を抱えるように丸くなる姿勢をとり、歩くことをためらうようになります。

元気がなく弱々しくなって、発熱や食欲の低下、嘔吐などがみられます。

腹痛や嘔吐などの苦痛から呼吸が浅くなり、重症化した場合は呼吸困難やショック状態になることもあります。

黄色い脂ぎった便もみられます。

「膵外分泌不全症」は膵臓に萎縮などの障害が起こることで、消化酵素が分泌されなくなるトラブルです。

消化不良を起こしたワンちゃんは、食欲が旺盛でたくさん食べているのに太ることなく痩せて、大量の便が出ます。

便の色は白っぽく、脂を多く含む脂肪便になり、脂が腐ったような異臭がします。

愛犬の祖先はオオカミです。オオカミは鹿肉を主食として長い進化の過程を生き延びてきました。犬の祖先であるオオカミの主食を摂取することは、愛犬の健康の維持に役立つと進化の視点から考えられます。

膵臓の健康を維持するためにはいま与えている食事の見直し、確認が大切です。

たとえば、犬の祖先であるオオカミは生の肉を食べており、犬が人と生活をしてからも現代のような高温・高圧で調理された肉や脂肪は食べていなかったことから、必要以上の高温と高圧を加えない調理法が愛犬にとりより良いと考えています。

その為、弊社の膵臓の健康サポートでは、100℃以下でフードを製造しています。これは大変時間と手間がかかる方法ですが、あえてより良いフードを作るため手間のかかる調理法を選択しています。

また、オオカミは寒冷地の動物ですので、それを祖先とする犬も、酸化した油脂を摂取した歴史を持たず、酸化油脂に弱い可能性があります。

そのため愛犬のドッグフードを選ぶ時に、酸化した油の匂いのしないものを選んで欲しいと望んでいます。

試しに膵臓の健康サポートの匂いを、袋に鼻を入れて嗅いでみてください。新鮮で厳選された原料で製造した場合、イヤな香りはせず、憎々しい匂いがします。

愛犬の膵臓の健康を維持しやすくするフードとは、できるだけ新鮮なお肉を使用し、吸収しやすいタンパク質とし、消化負担のかかりにくい（高温で加工しない）タンパク質を使用するという工夫が役立ちます。

膵臓の健康サポートは、ワンちゃんの膵臓の健康を維持するために、新鮮な鹿肉を使用しているほか、消化性の高い原材料を使用しています。

また、着色料、香料、保存料といった添加物を使用せず、遺伝子組み換えの原材料は一切使用していません。